ObLaDi_ObLaDa’s diary

好きなもの、こと、

恩田陸作品

恩田陸作品の素敵な世界

ある友達と読書の話をしていたのですが…

小中学生の時に読み漁っていた恩田陸さんの小説の話題に

 

有名な夜のピクニックを筆頭に、学園モノの唯一無二の世界観が大好きでした

あの特別華やかではないけど絶対に高校生でしか味わえない素朴な青春の感じ。人間関係の捻じれやそれぞれの秘密がその素朴を少しづつ壊してミステリーが生まれる瞬間、

 

憧れてたけどなあ、もう卒業しちゃったよ高校(泣)

 

でも、物語の中だから一層輝いて見えるのかもしれない…私の高校時代も負けてない、、わけがないか

 

人には人の青春があるけど物語で読む青春って羨ましくなっちゃうよなあ、

 

 

 

六番目の小夜子

 

夜のピクニックよりもこっちの方が好きだなあ、

まず、このワールド全開な設定。小夜子伝説って一体何??って感じだよね、

学校の怪談でもなければ七不思議でもなく、、勝手にめっちゃ特殊な設定作ってるけどまんまとその世界の虜になっちゃったなあ(笑)

 

文化祭の劇の場面は鬼気迫るものがあって、当時小6の私は手に汗握りながら読みました,,

そしてキャラクター設定も素晴らしい、小夜子と秋君のあの感じ、いいなあライバルと探り合いと友情と0.0001㍉の恋愛...?いや、あの二人に恋愛はないのか、?

 

唯一の安定剤は雅子ちゃんと由紀夫でした(笑)

 

確実に私の読書の世界を広げた一冊だったなあ、

 

 

チョコレートコスモス

 

最初に学園モノの話をしておいて何ですが、こちらは舞台、演劇のお話です(笑)

 

女の子たちがひたすらに美しい舞台の上で、はたまた舞台から降りた見えないところで、しのぎを削り合うお話。

 

まず、描写がとても細やかで、舞台について全く知らない私でも情景が浮かぶように作りこまれていたのが衝撃。

 

特に『欲望という名の電車』のそれぞれの演劇シーンは情景を思い浮かべたくて、隅々まで理解したくて、何度も何度もページを往復したなあ、今読み返したら演劇にドはまりしてしまうな(笑)

 

一人一人が緻密に戦略を立てて、それでも舞台は残酷で、才能と努力とアイデアのぶつかり合いがこんなにも魅力的なものだとは、、

 

飛鳥ちゃんは作中でもかなりのキーパーソンだけど結局最後までミステリアスな天才なんだよな、、天才過ぎて彼女の未来に畏怖を覚えるほどに、どこまで行ってしまうんだろう、なんか舞台の神様に気に入られてどっかに連れていかれちゃう気がして...

 

響子ちゃんは容姿端麗で舞台の才能も努力の才能もあって、十分なのにそれでも絶対に満足しない。彼女は多分満足することはないんだろうな、役者人生の中で。どこまで極めても飽き足らない、彼女は彼女である意味狂気だなと、、、響子ちゃんのお芝居、見てみたいなあ。

 

 

長くなってしまった、(笑)

 

思った以上に長い、!驚きだ...

大学のレポートはその気にならないと1000字って苦痛なのに、、、(理系)(その気になると熱入りすぎる)

 

ほんとはもう一つ書きたかったんだけどな、ネバーランドっていうお話とても好きなんです。機会があったら、、

 

最近小説読んでないなあ、

心のオアシスだよな、本当に

 

チョコレートコスモスを宣伝した冒頭に出てきた友達は10月には絶対に舞台にはまると思う(予言)